ハンバートハンバート~補色が生み出すハーモニー~


Humbert Humbert - Boku no ohisama [Official Music Video] - YouTube

ハンバート ハンバート オフィシャルウェブサイト

最近気になっている、男女デュオ
ハンバートハンバート』。

昔、ピースの又吉さんの冠番組で紹介されていたことで知りました。
又吉さんはハンバートハンバートの大ファンを公言していて、彼らの曲『虎』のMVにも出演するといった交流があります。
「いろいろな人にハンバートハンバートのCDをプレゼントしている」「好きな子ができたら必ずハンバートハンバートのCDを渡す」と語っているほど(※注1)。


ハンバートハンバートは1998年にデビューし、今年で結成20周年。
女性ボーカルの佐野遊穂さんは素朴な優しさと芯を感じる、ことばが届く声だと感じました。
男性ボーカルの佐藤良成さんの歌声は休日の朝の香ばしい珈琲のよう。作詞作曲も担当されています。
2人とも抑揚の少ない流れるような歌いかたが特徴で、それはすっと耳に入る心地よさとなる。
頑張ったとき、がんばれなかったとき、疲れているとき、静かな元気を得たいとき。そんな人の身体と心に寄り添ってくれる落ち着いた曲調です。


今回は『ぼくのお日さま』を一緒に聴きましょう。
言いたいことがあっても、それをうまく口にすることができない「ぼく」。そんな彼の支えになっているのが音楽・歌である、という曲。

だいじなことを

言おうとすると

こ こ こ ことばが

の の のどにつまる

1番のBメロの部分。どうしてうまく言えないのか。気持ちはあるのに、身体と心と頭が噛み合わない「ぼく」のもどかしさ。
それを表現するこの掛け合いの構成が効いている!!ぐっと掴まれる。

そしてサビに入ります。

こみあげる気持ちで

ぼくの胸はもうつぶれそう

きらいなときはノーと

好きなら好きといえたら

特にサビのふたりの声の重なりかたが、聴いていてほんとうに心地いい。
女性同士、男性同士とはまた違ったハーモニーの良さです。

 

歌に限ったことではないと思うけれど、
類似したもの同士の調和はもちろん受け入れやすい。
けれど異質なものがバランスをとって調和すると、より互いが引き立つように味を生んでゆく。
色彩で言うなら「類似色」(たとえば橙と黄)、「補色」(たとえば橙と紺)の関係のように。

 

 

ふたりは夫婦でもあり、3人のお子さんがいます。
公式HPで、土日の活動が肝となるミュージシャンとしては異例の
『来年(2019年)は平日しかライブをしません!』という大胆宣言をしています。
家族との関わり、ライフスタイルも大切にしながら音楽を続けていく姿勢、応援したくなっちゃいます。

あたたかな家庭を思わせるハーモニー、もっともっと聴いていたい!

 

(※注1https://natalie.mu/music/pp/humberthumbert/page/2)

 

ぼくのお日さま

ぼくのお日さま

  • ハンバート ハンバート
  • J-Pop
  • ¥250